
種からアサガオを育てたい人「去年育てたアサガオから取れた種をまきたいです。でも、水に浸けたら浮いてくる種があって…これって失敗ですか?種まきのコツや、来年に向けた種の取り方も教えてほしいです」
こういった疑問に答えます。
基本編はこちら:【アサガオの育て方】種からあさがおを育てる方法【失敗例も解説する】
本記事の内容
浮く種と沈む種の違い: 良い種を見分けるポイント

アサガオの種を水に浸すと、底に沈むものと、プカプカと表面に浮くものに分かれることがあります。これは「種の密度」の差によるものです。
- 沈む種: 中身がギュッと詰まっていて重いため、水の密度より重く沈みます。
- 浮く種: 中身が十分に詰まっていない(未熟)、または中に空気が入る隙間があるため、水の密度より軽く浮いてしまいます。
一般的に、密度の高い種の方が発芽率が良く、苗も大きく育ちやすいです。より厳選したい場合は、水よりも密度の高い「塩水」に入れて沈んだものを選ぶ「塩水選(えんすいせん)」という方法も行われます。
「浮いた種は発芽しない」と言われることもありますが、実際にはどうなのでしょうか?
【実験】浮いた種をまいてみた結果(2025年栽培記録)
今回は、やすりで種を削って(芽出しを良くするため)水に浸けてみました。すると、3つのうち1つの種は、水に入れた直後からすぐにプカ〜っと浮き上がりました。
そのまま一晩浸けておきましたが、やはり浮いたまま。他の2つより一回り小さく、明らかに軽い種です。
「ダメかもしれない」と思いつつも、実験としてまいてみた結果がこちらです。

2025年 6月16日:種まき(奥側に浮いた種を配置しました)

6月18日: 沈んでいた2つの種から芽が出る

6月20日: 浮いていた種からも芽が出た!
実験の結果、浮いた種でも芽は出ることが確認できました。しかし、その後の成長に差が出ました。

6月27日: 浮いた種から出た双葉は、他のものに比べて弱々しく小さいままでした。

残念ですが、ここで「間引き(まびき)」を行います。もったいない気もしますが、元気な1本を残して育てるのが、最終的に大きな花をたくさん咲かせる近道です。
たくさん花を咲かせる「花がら摘み」のコツ

アサガオを長く楽しむためには「花がら摘み」が欠かせません。ここで、蕾(つぼみ)と終わった花の見分け方を覚えましょう。
- 終わった花: 先端が丸まっています。
- 咲きかけの蕾: 先端が尖っており、丸まっていません。
目的別の摘み方
花を摘む際、どこから取るかでその後の育ちが変わります。
- ⒈ たくさん花を咲かせたい場合:
花びらだけでなく、根元の「緑色のさや(ガク)」の部分も一緒に茎からプチンと取ってください。ここに種ができるため、残しておくと栄養が種に取られ、次の花が咲きにくくなります。 - ⒉ 種を取りたい場合:
花びらだけを取り、根元の緑色の部分を残しておきます。
注意点
しぼんだ花びらが葉っぱにベタッとついてしまうと、そこからカビが発生し、病気の原因になることがあります。見た目を美しく保つためにも、こまめな花がら摘みを心がけましょう。
来年に繋げる「種取り」の仕方
「今年は種を採取して、来年もまた咲かせたい」という方は、秋までそのままにしておきます。

10月19日: さやが膨らんできます。受粉に失敗したものはこの段階で枯れて落ちます。

1月15日: 今回はあえて長く放置してみましたが、もっと早く(茶色く枯れた段階で)収穫して大丈夫です。
涼しくなってきて、夕方以降に「ちょっと一枚羽織りたいな」と感じる気候になり、葉っぱがカラカラの状態になったら収穫のサイン。茶色くなったさやをプチンと取って、中を割ると黒い種が出てきます。

茶色の種が混じっているのはなぜ?
中には色の薄い茶色の種もありますが、これには主に2つの原因が考えられます。
- ⒈ 未熟(みじゅく): 種が完全に成熟する前に寒さなどで成長が止まってしまった。
- ⒉ 劣化(れっか): 収穫が遅れ、雨や夜露などの湿気に長期間さらされたことで種皮が傷んでしまった。(今回のように1月まで放置すると、乾燥と湿気を繰り返して劣化しやすくなります)
茶色の種は黒い種に比べてエネルギーが少なく、翌年の発芽率が低かったり、芽が出ても育ちが悪かったりすることが多いです。来年確実に咲かせたいなら、「真っ黒でツヤがあり、ふっくらした種」を優先して選別するのがベストです!
失敗しない保存方法

⒈ 封筒に乾燥剤と一緒に入れます。収穫した種の中に茶色のものが混じっていたら、「黒い種」だけを選んで保管することをおすすめします。

⒉ さらにジッパーバッグに入れ、密閉します。冷蔵庫の野菜室で保管するのが理想的です。
これを大切に保管しておけば、翌年の5月〜6月頃、暖かくなってからまた種まきを楽しむことができますよ。自分で繋いだ命が翌年また咲くのは、苗から育てるのとは違った大きな喜びがあります。ぜひ挑戦してみてください。