種からアサガオを育てたい人「自家採取したアサガオの種をまきたいです。去年はアサガオの苗から育てたので、種まきは初めてで手順がよくわかりません。どのように始めればいいでしょうか?」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- アサガオの種まき
- アサガオを一緒に育てよう!
- アサガオの置き場所
昨年、小学生以来約40年ぶりにアサガオを育ててみました。帰り道に「ご自由にお持ち帰りください」と置かれていたアサガオのポット苗を偶然見つけ、持ち帰って育てることにしました。
そのアサガオから種を採り、今年はその種をまいて、自分なりのリレー栽培を楽しむことにしました。
土は、【初心者向け】プランターでEMボカシと堆肥を使った土作りの方法で準備を終えました。いよいよ次のステップ、アサガオの種まきに進みます。
というわけで今回は、「種からアサガオを育てる方法」に関して、栽培の手順やポイントを初心者にもわかりやすく解説していきます。
アサガオの種まき
種まきの時期は?
アサガオの種まきに最適な時期は、
GWが過ぎたくらい(5~6月)。
アサガオの発芽と生育に必要な気温は?
20~25℃
気温が安定した頃に種をまくのがオススメです。
種まき前の下準備
アサガオは「硬実種子」といって、殻が非常に硬く、中まで水分が届きにくい種です。
そのため、殻の中に水分が届きやすくするために、事前にひと手間加えてあげる必要があります。
ハサミやカッターで切り込みを入れたり、やすりで少し殻を削るなどの方法があります。これらは「芽切り」と呼ばれ、種が水分を吸収しやすくするためのひと手間です。
傷をつける際は、皮の内側の白い部分が見えるまで削ってください。
ー>去年、自家採取したアサガオの種です。発芽しやすくするために、爪切りについているやすりで殻を少しだけ削りました。もう少し削ってもよかったかも。
種を一晩水に浸けておく方法もあり、これが一番手軽で簡単だと思います。この方法でも種が水分を吸収しやすくなり、発芽を助ける効果が期待できます。
ー>やすりで種の殻を削り、EM活性液を水で1,000倍に薄めた液に一晩浸けておきました。なお、前日から一晩、種を水に浸けておき、まく直前に芽切りをする方法もありますし、芽切りだけを行う人もいます。
EM活性液の作り方に関しては、「【超初心者向け】EMとは?【種類・比較・EM活性液の作り方を簡単に解説】」をどうぞ。
発芽促進処理がされた種には、このひと手間は必要ありませんが、去年育てて収穫した種を使う際は、この方法を試してみましょう。
アサガオの種まきの手順
土を入れて種をまく。今回は「【初心者向け】プランターでEMボカシと堆肥を使った土作りの方法」で準備した土を使用しています。
4つ種をまこうと思うので、4箇所に穴を開けます。穴の深さは1.5㎝くらい。
ー>ペットボトルのフタはちょうど1.5cmくらいの高さです。3つ種をまく人もいるし、5つ種をまく人もいます。
一晩水を吸わせると、種が少し大きくふくらみます。
種を一粒ずつ入れていきます。種の向きは、丸い方を上にしてまくのが正解です。
優しく土をかぶせてあげます。
水はたっぷり「静かに」与えましょう。種が動かないようにね。
与える水の量は、500㎖のペットボトル1本分くらい。雨の日以外は、毎日与えてください。水やりは基本的に午前中がおすすめです。
種まきの前に、あらかじめ土に水を馴染ませておくことが重要です。これは、花でも野菜の種でも共通です。後でたっぷり水を与えた際にも、種が動いてしまうのを防ぐことができます。
アサガオを一緒に育てよう!
1週間くらいで、種から発芽します。
ー>3日目、3つ芽が出てきました。土を押し上げる力が強いです。
6日目には、すべての種が発芽してくれました。
双葉が出揃ったら、その中から太く健康な芽だけを残し、残りは間引きをします。
ー>今回は、間引きせずに育ててみましたが、本来は元気な1~2本を選びます。これは、アサガオを大きく育てるためにとても重要なポイントです。
4粒の種から、だいぶ大きくなってきましたね。
「つる」が伸び始めてきました。ここからは水は500㎖のペットボトル2本分与えてください。
摘心の仕方
通常、摘心は葉が8枚ほどになったら行いますが、低い位置で枝分かれさせたいので、葉っぱが5~6枚のところで切ることにしました。具体的には、6枚目の葉っぱの下で切ります。
ツルの部分を長めに残しているのは、枯れ込んだときに備えるためです。枯れた部分が出た場合は、その部分だけを切ってあげれば十分です。
この摘心で脇芽が出て、アサガオをさらに増やしていけるでしょう。肥料は摘心後に与えるのも良いタイミングです。
ー>肥料の与え方がわからず、今回は行いませんでした。
つるが巻きついて伸びていくように、支柱を用意して立てていきます。
ー>今年の葉っぱは、去年のものとは違って、触るとしっかりとした毛があり分厚いです。
つるが支柱の上まで伸びてきました。ここからは水の量をさらに増やし、500㎖のペットボトル3本分を与えます。
ツルの巻き方
まず、すべてのツルをゆっくりとほぐし、絡まった部分を丁寧に解いていきます。水がしっかり足りてるときにやるとパキっと折れやすいので、少し乾燥気味のときに行ってください。
ツルは左巻きに巻いていきます。ツルの巻く方向に合わせて左巻きにするとスムーズです。ツルをグルグルと巻きつけ、支柱に誘引してあげましょう。
アサガオの病害虫対策
今回、コナジラミとハダニの被害に遭いました。葉が白っぽくなっているのを見つけ、裏側を確認すると、1ミリほどの白い虫がついており、飛んでいる様子も確認。調べた結果「コナジラミ」だと判明しました。
歯ブラシやガムテープで取り除く方法もあるようですが、怖くてできず、葉ごと取り除くことにしました。その後、ハダニも発生し、見つけては取り除く作業が続きました。
予防・対策としては、水やりをたっぷり行い、葉の裏側にも水をかけて乾燥を防ぐことが効果的です。また、ニーム液や竹酢液、木酢液のスプレーを定期的に使うと、害虫防除に役立ちます。
次回は、間引きをして1~2本にし、葉の裏にも定期的に水をかけて、予防にしっかり取り組んでいこうと思います😌
つぼみがつきました。
アサガオの花が咲きました。アサガオは10月頃まで楽しむことができます。種取りは秋以降に枯れてきたら行えばOKなので、それまではほっといて大丈夫です。
ー>今年は虫に悩まされたので、種取りは見送りました。来年は、去年採取した種が残っているので、それをまいて育てようと思います。
また、4つ種をまいた結果、同時に5~6輪の花が密集して咲き、少し怖く感じてしまいました。どうやら集合体恐怖症(トライポフォビア)が発動したみたいです。次回は、1~2本に間引いて育てることにします。
アサガオの置き場所
アサガオは、日光が当たる「朝」と暗い「夜」を感じさせてあげることがとても大事です。特に、日没から約10時間後に開花するため、夜に暗くなる場所を選んであげましょう。
さらに、アサガオは一日花(一日しか咲かない花)なので、朝に咲く美しい姿を楽しむには、できるだけ早い時間に観察するのがおすすめです。
以上、アサガオの育て方でした。
夏の朝、鮮やかに咲くアサガオを満喫しましょう!(`・ω・´)ゞ