
三五八漬け初心者「ぬか漬け、むかし挑戦して挫折したなぁ…。最初はおいしくできて満足してたけど、毎日混ぜるのがだんだん面倒になってきて、冷蔵庫に入れてたから混ぜるときに手が冷たくてツラかったし、そのうち味もおかしくなってきて…(泣)混ぜなくていいって聞いた三五八漬けのこと、もっと詳しく知りたいです。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 三五八(さごはち)漬けってなに?
- 発酵と腐敗のちがい、体内発酵の大切さ
- 私が使っているのは「玄米三五八漬けの素」
- 作り方はとっても簡単!冷蔵庫に入れっぱなしでOK
- 発酵が進んで出た水分は、捨てずに“万能調味料”として活用
- 味が薄くなったら?床が減ったら?どうするの?
- 野菜だけじゃない!お肉やお魚もおいしく漬かる!
実は私も、ぬか漬けに一度だけ挑戦したことがあります。でも、結局うまく続けられませんでした。
「漬け物は大好きなのに、手間がネックで続かない」
——そんな私でも無理なくおいしく作れたのが、三五八(さごはち)漬けでした。
三五八漬けは、塩・米麹・蒸しご飯を3:5:8の割合で混ぜて作る、東北地方に伝わる伝統の漬け床。名前の由来も、その配合の比率からきています。
最大の魅力は、なんといっても「混ぜなくていい」「冷蔵庫に入れっぱなしでOK」という手軽さです。ぬか漬けで挫折した人ほど感動できる、そんな漬け物なんです。
この記事では、私が実際に使っている「玄米三五八漬けの素」を使ったやさしい作り方や、
三五八漬けの魅力について、初心者さん向けにわかりやすくご紹介していきます。
それでは、本文へどうぞ(`・ω・´)ゞ
三五八(さごはち)漬けってなに?
三五八漬けは、塩・米麹・蒸しご飯を「3:5:8」の割合で混ぜて作る漬け床のこと。
この名前の由来も、ズバリその割合から来ています。
山形や会津地方など、東北地方で古くから愛されている発酵食品で、ぬか漬けのような独特な香りが少なく、初心者でも親しみやすいのが特徴です。
しかも、一度漬け床を作ってしまえば、冷蔵庫に入れっぱなしにして、食べたいときだけ野菜を漬ければいいのです。だから、忙しい人やズボラさんでも続けやすいんです。
発酵と腐敗のちがい、体内発酵の大切さ

ところで、「発酵食品は体にいい」とよく聞きますが、それはなぜでしょうか?
あらゆるものは、発酵か腐敗のどちらかの道をたどるといわれています。腐敗は微生物が死に、生命活動が停滞して“死の世界”が広がる状態であるのに対し、発酵は微生物が増え、生命エネルギーが活発にめぐり、多様な命が花開く状態です。
健康の本質は、この「体内の発酵を活性化させること」にあります。腸内細菌の働きに限らず、体全体のバランスを整えて、生命の流れをスムーズに保つことが大切です。発酵には、本来なら体に負担となるものを調和させ、私たちに役立つ形へと変えてくれる力もあります。
現代社会では、水や空気、食べ物を通して、私たちは日常的にさまざまな有害物質にさらされています。だからこそ、発酵食品を積極的に取り入れて体内の発酵を促し、免疫力を高め、生命力を引き出すことがますます重要になっているのです。
私が使っているのは「玄米三五八漬けの素」
今回ご紹介するのは、あらかじめ塩・米麹・玄米ごはんがブレンドされている「玄米三五八漬けの素」。
これを使えば、捨て漬け→本漬けまでたったの数日で、発酵がスタートします。
しかもこの「玄米三五八漬けの素」は、国産有機栽培の玄米麹と玄米蒸し米、伊豆大島産の天日塩「海の晶(ほししお)」を使用した無添加仕様。安心して毎日食べられるのもポイントです。
三五八漬けの素にはいくつか種類があり、原料や味わいに少しずつ違いがあります。気になるものを試して、自分好みの漬け床を見つけてみてください。
作り方はとっても簡単!冷蔵庫に入れっぱなしでOK
三五八漬けの作り方は、とってもシンプル。たった3つのステップで始められます。
1.容器に「玄米三五八漬けの素」と水を入れる

密閉容器に「玄米三五八漬けの素」1袋(470g)と水100~150㏄を入れてよく混ぜます。
2.捨て漬け(4〜5日)


いきなり野菜を漬けるのではなく、まずは「捨て漬け」をします。
最初の数回はくず野菜で捨て漬けをするか、漬け時間を短くします。(夏場は発酵が進むので冷蔵保存がおすすめ)
3.本漬けスタート!


4〜5日ほど経ったら、いよいよ本漬けです。
きゅうり、にんじん、大根、なす、かぶなど、お好みの野菜を漬けてみましょう。漬かり具合を見て床から出し、軽く洗ってお召し上がりください。
最初のうちは塩辛く感じることがあります。その場合は漬け時間を短めに調整してください。
| 漬け込み時間の目安(きゅうりの場合) | |
|---|---|
| 春、秋(気温15~25℃) | 8~12時間 |
| 冬、冷蔵庫内(夏場) | 12~16時間 |
発酵が進んで出た水分は、捨てずに“万能調味料”として活用

野菜から水分が出て水っぽくなったら、スプーン等で上澄みをすくうか、目の粗いザルで濾してください。
このとき出てくる水分には、漬けた野菜のうまみや、麹の発酵エキスがたっぷりと含まれています。
まろやかな塩味と深いうまみが特徴で、塩麹のように料理にそのまま使える、万能調味料になるんです。
| 活用アイデアいろいろ |
|---|
| ・お味噌汁やスープの隠し味に |
| ・炒め物や煮物の味つけにひとさじ |
| ・魚や肉に漬けてから焼くと、ふっくらジューシーに! |
味が薄くなったら?床が減ったら?どうするの?
三五八漬けは「足し床」しながら育てていくもの。
以下のタイミングでメンテナンスしてあげましょう。
- 塩気が弱いと感じたら… → 少量の塩を足す
- 床の量が減ってきたら… → 「玄米三五八漬けの素」を追加
この “育てていく感じ” が、三五八漬けの醍醐味でもあります。
自分の好みに合わせて味を調整していくうちに、だんだんと「うちの味」が育っていくんです。
野菜だけじゃない!お肉やお魚もおいしく漬かる!

実は、三五八漬けはたんぱく質との相性も抜群。
鶏むね肉や豚ロース、鮭やたらなどの魚を漬けると、しっとりジューシー&うま味たっぷりの一品に仕上がります。
肉や魚を漬けるときは、漬け床に直接入れるのではなく、床の一部をとって切り身に塗り、密閉容器や袋に入れ、冷蔵庫で1~2日間ほど熟成させましょう。
焼く前に軽く床をぬぐい、フライパンや魚焼きグリルで加熱します。
※焦げやすいので、注意してください。
というわけで、今回は以上です。
発酵の考え方は、健康だけでなく社会や経済にも広げることができます。中小企業や地域が互いに結びつき、多様性を育むことで「発酵」する社会になる。そんな視点もこれからは大切になっていくでしょう。
つまり、三五八漬けのような伝統的な発酵食品を食卓に取り入れることは、単なる「漬け物作り」を超えた意味を持っています。体の中から元気にしてくれるだけでなく、暮らしや社会全体の循環を見直す小さな一歩にもなるんです。
毎日のごはんにちょっとした発酵の知恵を取り入れて、体も心も、そしてまわりの世界も少しずつ「発酵」させていきましょう(`・ω・´)ゞ
