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【実験】EM活性液と糖蜜を使って、またEM活性液は作れるのか?

疑問
考える女性

EM活性液から、またEM活性液を作りたい人「通常は、EM・1と糖蜜からEM活性液を作るけど、できあがったEM活性液と糖蜜を使って、またEM活性液を作ることはできるのかな?」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • EM活性液とは?
  • EM活性液の使い方
  • EM活性液を作る材料
  • EM活性液の作り方手順

現在の私はEM生活を始めて1年半ほど。日々、善玉菌たちと共に暮らし、その恩恵を楽しんでいます。

今回は、そんな日常の中でふと湧いてきた素朴な疑問――
「EM活性液と糖蜜を使って、またEM活性液は作れるのか?」について書いていきます。

なお、基本の「EM・1と糖蜜を使ったEM活性液の作り方」については、「【超初心者向け】EMとは?【種類・比較・EM活性液の作り方を簡単に解説】】」をどうぞ。

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EM活性液とは?

糖蜜で作るEM活性液

EM・1には、乳酸菌や酵母、光合成細菌などの生きた有用微生物(善玉菌)が入っています。このEM・1に、エサとなる糖蜜(ネオモラセスト)善玉菌のエサなどを加えて培養したものが、「EM活性液」です。

※ EM活性液はEM・1と同じ効果がありますが、同等のものではありません。
あくまで自家培養のため、仕込み方や発酵環境によって、品質や菌の密度が変わることがあります。

EM活性液の使い方

キッチン

基本的には、EM・1原液と同じ使い方です。
掃除や家庭菜園、消臭など、暮らしのさまざまな場面で大活躍してくれます。

植物が植えられている場所に使う場合は、1000倍に薄めます。
土壌に散布する場合は100倍程度の濃さでもかまいません。

私は、拭き掃除はもちろん、お風呂や洗濯機に少し入れたり、薄めたEM希釈液を植物に与えたりしています。さらに、トイレ掃除や排水口のニオイ対策にもEM活性液を活用しています。空間がどんどん心地よくなっていくのを感じますよ。

EM活性液を作る材料

EM活性液を作る材料

今回は、「EM活性液と糖蜜」から、新たにEM活性液を作ってみました。
ふだん私は、EM・1大さじ3、糖蜜大さじ3で作っているのですが、今回は比較のために、EM活性液と糖蜜をそれぞれ50ml/100mlにした場合も試してみました。

使用した材料例 EM活性液の量 糖蜜の量 水の量(塩素なし)
パターン① 100ml 100ml 1.8L
パターン② 50ml 50ml 1.8L
パターン③ 大さじ3 大さじ3 1.8L

ふだんは主に家庭内での使用が目的なので、多少菌の密度が低くても問題なし。
コストも抑えられるので、大さじ3ずつで作っていました。

でも、昨年から家庭菜園も始めたので、これからは100mlずつの配合で、菌密度の高い仕込みに切り替えていこうと思っています。

ちなみに、水道水でも作ることはできますが、塩素の入っていない水で培養した場合と比べると効果が落ちてしまいます。塩素が気になる場合は、EMセラミックス PIPE35 などを使って塩素対策をしておくと安心ですよ。

糖蜜の量と菌の状態について

EM活性液は、糖蜜の配合量が多ければ多いほど、長期間高い菌数を維持することができます。特に農業用として使う場合は、糖蜜の配合量を5%以上にするのがおすすめです。この配合にすることで、1ヶ月以上、高い菌数を保持することができます。

また、糖蜜の配合量が多くなるほど、乳酸菌の割合が高く、酵母菌数が少ない良質な活性液になります。一方で、糖蜜の配合量が1~2%程度の場合は菌の減少が早いため、1ヶ月以内に使い切ることをおすすめします。

ちなみに、EM・1と糖蜜の配合量が5%と10%の活性液は、8週間後も乳酸菌、酵母菌の菌数が維持されていたというデータもあります。

このあたりの詳しい情報は、EM研究所の今村さんの記事「良質なEM活性液を作るには」が参考になると思います。

EM活性液の作り方手順

完成したEM活性液

写真は仕込みから10日後です。

準備するもの

  • (1) 2ℓペットボトル容器(しっかりした材質の容器)
  • (2) 温水(40℃:お風呂のお湯くらいの温度)
  • (3) EM活性液
  • (4) 糖蜜
  • (5) その他の道具(計量スプーン・計量カップ・ジョウゴ)

手順は次のとおり

  • (1) 温水をジョウゴでペットボトルに半分ほど入れ、EM活性液と糖蜜をそれぞれ100ml加えます。※量は用途に合わせて調整可能です。
  • (2) 残りの温水を足します。(ペットボトルの肩の部分より1㎝上くらい)
  • (3) しっかりフタを閉めて軽く振って混ぜます。
  • (4) なるべく温かい室内に置き、水温を25℃以上(理想は38℃)にキープします。
  • (5) 発酵が活発になると、ペットボトルが膨らむので、こまめにガス抜きをします。

良質な発酵を行うには、発酵初期の温度が重要で、具体的には、38~40℃です。この温度帯で、1週間保温すると乳酸菌の活性が非常に高まり、良質な活性液に仕上がります。初期温度が低い場合は、酵母が繁殖しやすい傾向にあります。

特に、冬場はお風呂の残り湯に浸けておくか、専用のEM活性装置を使うことをおすすめします。

私はストーブの前に容器を置き、夜は毛布をかけて発酵を進めました。また、お布団の中に入れて抱いて寝ると、体温で温められ発酵がスムーズに進みます。

品質チェック

品質チェック

写真は仕込みから10日後です。どの配合でも問題なくできました。

できあがりの品質はpH試験紙でチェック。良好に発酵できている場合はpHが3.5以下になります。

できあがりの日数は、夏場で7日前後、冬場で10〜14日前後が目安ですが、地域や発酵場所により異なりますのでよく観察してください。 水温によって発酵に必要な日数が異なります。

完成後のポイント

完成後は直射日光の当たらない涼しい場所に保管しましょう。発酵が継続し、ガスが出る場合は、ガス抜きをしましょう。

結論として、完成したEM活性液をEM・1の代用として使って、さらに活性液を作る(二次活性液)ことも可能です。ただし、この場合は微生物のバランス(微生物相)がどうなっているかは不明なため、期待通りの効果が出ない可能性もあります。

その点を理解したうえで、試してみるというのはアリだと思います。

というわけで、今回は以上です。
微生物の力を借りて、見えない世界の変化を楽しみましょう😌