ペランダでEMを使ってバジルを育てたい人「EMを使った家庭菜園を始めたい。土の準備はできたのでバジルを育ててみたいけど、、、なにせ初心者なので、よくわかりません。具体的な進め方を教えてください。」
こういった疑問に答えます。
もくじ
この記事を書いている私は、プランター栽培初心者です。
前回、【初心者向け】プランターでEMボカシと堆肥を使った土作りの方法で土の準備を終えました。いよいよ、次のステップとしてバジルの種をまくところに進みます。
というわけで今回は、「EMを使った家庭菜園【バジルの育て方】」に関して、深掘りしつつ、実際の手順やポイントをわかりやすく解説していきます。
【1】バジルの育て方
バジルは、熱帯アジア原産のシソ科のハーブで、さわやかな香りが特徴です。肉や魚料理の風味付けに使われるほか、パスタやピザなどイタリア料理にも欠かせない存在です。
今回は、数あるバジルの種類の中でも特に人気の高い「スイートバジル」をご紹介します。そのさわやかな香りは、料理に華やかさをプラスしてくれます。
なお、タネは固定種のタネを多く扱っている野口のタネで買いました。
» 参考:タネが危ない【手塚治虫の「生命の尊厳と地球環境の持続」を引き継ぐ】
栽培カレンダー
種まきに一番適した時期は4~6月頃です。
種まきからおよそ2~3ヶ月で収穫ができるようになります。
バジルに適した環境
発芽適温
20℃~25℃くらい
寒さに弱いので気温が安定して、霜の心配がない頃に種をまきましょう。
発芽後
栽培適温
10℃~30℃くらい
耐寒性が低く10℃を下まわると、成長が鈍り、葉が黒くなって枯れてしまうこともあります。
日当たりの良い場所を好み、日光に当てないとひょろ~んと細く伸びてしまいます。ただし、真夏の強い日差しが続くと葉が硬くなり、風味が低下します。そのような場合は直射日光を避け、軒下などの半日陰に移動しましょう。
また、風通しが悪いと病気の原因になるため、基本は適度な日当たりと風通しの良い場所で育てるよう心がけましょう。
用意するもの
- ①バジルの種
- ②プランター(深さ15~20㎝程度)
- ③EMボカシと堆肥を混ぜた土、または生ごみ発酵資材を混ぜた土
- ④EM・1、EM活性液、またはEM Garden
- ⑤EMパウダー(土壌改良と病害虫予防に)
- ⑥EMボカシ(追肥用)
- ⑦ジョウロ
- ⑧移植ゴテ
- ⑨ハサミ(消毒して使用しましょう)
- ⑩防虫ネット
ー あるとよいもの ー
種まき
前回、【初心者向け】プランターでEMボカシと堆肥を使った土作りの方法で土の準備を終えました。
表面の土を平らにならした後、支柱等で浅く溝をつけます。
ー>割りばしを使って溝をつけました。
その後約1~2㎝間隔で、1粒ずつ種をまきます。
光の刺激で発芽するので、土は薄くかぶせるようにしましょう。
種が流れ出てしまわないように、やさしく水を与えましょう。
ー>ジョウロがないため、ペットボトルで代用しました。
水やり
発芽前
発芽するまでは湿度保持のために、土の表面が乾かない程度に水を与えましょう。
ー>500㎖の水にEM Gardenを0.5g加えたものを、適量与えました。
種をまいて本葉が出るまではEM Gardenを1000倍以上に薄めて水やりをしましょう。
発芽後
発芽後は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。ただし水の与えすぎによって根腐れすることがありますので、注意が必要です。日が高くなる前の午前中に与えましょう。
また、真夏は水切れしやすいので、土の表面が乾いているようであれば、夕方にも水を与えましょう。
ー>500㎖の水にEM Gardenを小さじ1/2ほど加えたものを、適量与えました。
種をまいて本葉が出るまではEM Gardenを1000倍以上に薄めて水やりをしましょう。
間引き
5~10日ほどで発芽します。
本葉4~5枚ほどになったら、育ちの良い株を残して2~3㎝間隔になるように間引きをします。
次に本葉が5~6枚ほどになったら、5~6㎝間隔になるように再び間引きをします。
混み合い具合を見ながら順次間引きを行い、株間を15~20㎝程度にします。間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の成長がよくなります。
間引きの方法
元からハサミで切るか、株をつまんでまっすぐ上に引き抜きましょう。
株が密集している場合は、ピンセットがあると便利です。
間引きした株はベビーリーフとしてお料理に。
病害虫対策
葉が込み合ったり高温多湿になると蒸れて、病気が発生することがあります。古い葉から順に取り除き、風通しを良くしましょう。病気になった株は抜き取り、周りの土も処分して菌が残らないようにしましょう。
また、虫害を受けやすいため、毎朝葉の状態をチェックして早期発見を心がけましょう。害虫を見つけたら歯ブラシなどで早めに取り除きます。さらに、防虫ネットを使用(種まき後から収穫後まで)すると安心です。防虫ネットと株の間に空間を作って風通しを良くし、蒸れを防ぎましょう。
ー>間引きをしたので、葉が込み合うことはなかったと思います。しばらくは順調でしたが、隣に並べていたアサガオについた虫がバジルにもやってきてしまいました。アサガオとは離しておくべきでしたね。防虫ネットは未使用。
次回に向けてのポイント
- 土壌改良
EMパウダーを1㎡あたり約5g(14ℓサイズのプランターで約0.1㎡なので0.5g)を目安に、1作に2~3回施用します。
直接散布することもできますが、
500mlの水に対して、EM活性液1g(500倍に希釈)とEMパウダー2.5gを混ぜ、土にしみ込むように散布すると効果的です。 - 病害虫予防
500mlの水に対して、EM活性液0.5g(1000倍に希釈)とEMパウダー0.5gを加え、1週間に1回、植物全体に噴霧します。野菜や花の抵抗性を高め、健康を保ちます。
なお、病害虫は予防が基本です。発生してからでは、充分な効果が期待できない場合があります。
追肥
間引き後は、表面の土と肥料を軽く混ぜ、株が倒れないように株元に土寄せします。このとき、土を軽く耕して空気を入れることで、根の成長を促すことができます。その後も、2週間に1回程度のペースで追肥を行いましょう。
ー>追肥の仕方がわからなかったので、今回は追肥を行いませんでした。次回は、14ℓサイズのプランターにEMボカシを10gほど(1㎡あたり100g程度)、月に1回程度、追肥として土の表面にまく予定です。追肥は土の上に播いたボカシ肥がどこに行ったのかわからない程度に軽くまくのが適量です。
追肥のタイミングは作物の葉色を基準に判断すると良いでしょう。健康な葉は新緑の季節に見られる鮮やかな緑色が目安です。葉が少し元気をなくしたら、追肥を検討してみてください。なお、EMボカシが葉にかかると障害が発生する可能性があるため、葉に直接触れないよう注意が必要です。
今回は追肥を行わなかったためか、途中で草丈の成長が止まってしまいました。次回は適切なタイミングで追肥を施し、植物が元気に成長できるように工夫してみようと思います。
摘心と切り戻し剪定
摘心
最終間引き後、草丈が約15㎝程度になったら、茎の頂上の脇芽をハサミで切り取りましょう。地面から2〜3節目の脇芽のすぐ上でカットします。そのあとしばらくすると、カットしたすぐ下の脇芽が伸びて、Yの字のように分岐していきます。
摘心をした部分の脇芽が伸びると枝・葉の数も増えます。これを繰り返すことで成長点が増え、収穫量が増加します。分岐した脇芽が伸びたら、2節目の脇目の上でカットして切り戻し剪定をしていきます。この切り戻しは同じように繰り返していくと、どんどん分岐し、葉が茂っていきます。
摘心の作業は、晴れた日の午前中に行うのがおすすめです。切り口が早く乾くため、病気のリスクを減らせます。
切り戻し剪定
夏にかけて枝先に花をつけますが、花が咲くと種をつけることに集中するため、葉が硬くなり風味が低下します。長くバジルの収穫を楽しむためには、花芽が見えたら切り戻し剪定をしましょう。
切り戻し剪定の方法は、葉や茎を全体的に1/3~半分程度までカットします。このとき、茎は脇芽の上で切るようにしましょう。こうすることで脇芽の成長が促され、葉が密集して蒸れるのも防げます。
切り取った葉はお料理に。
収穫
本葉が大きく育ち、草丈が20㎝程度に伸びたら、若葉から収穫しましょう。この時、葉だけを収穫すると草丈がどんどん伸びて株に負担がかかってしまいます。収穫する際は、脇芽の上を茎ごと切り取りましょう。
成長点を切り取るごとに芽が枝分かれして、成長点が増えていきます。これらの成長点を摘むことで、収穫期間中に繰り返し収穫を楽しむことができます。
増やすコツ
長く収穫を楽しむためには、必ず追肥をしましょう。肥料不足だと、葉が黄色くなったり、若葉が小さくなったりしてしまいます。また、枝分かれしすぎて密にならないように風通しを良くしましょう。
ー>今回は追肥を行わなかったため、途中から葉の元気がなくなってしまいました。次回は、土壌改良や病害虫予防、そして追肥をして、植物が元気に成長できるように工夫してみようと思います。
バジルはお料理の風味や彩りを引き立ててくれる万能ハーブです。ぜひ育てながら、その魅力を楽しんでみてください!
【2】種の保存方法
余った種は、ジッパーバッグに乾燥剤と一緒に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しています。こうすることで、湿気を防ぎ、種の鮮度を保つことができます。ジッパーバッグの中にある、種の入った茶封筒の中にも乾燥剤を入れておくとより効果的です。
というわけで今回は以上です。
1歩1歩、前に進んでいきましょう(`・ω・´)ゞ