今年は、はじめてバジルを増やすことに挑戦してみました。
家庭菜園をしていると、バジルがどんどん伸びて「そろそろ摘芯かな?」というタイミングがやってきます。
せっかく切るなら、その茎を使って苗を増やせたら一石二鳥。
そう思って、摘芯とあわせて挿し木(水挿しと土挿し)にも挑戦してみました。
その記録を写真とともにまとめます。
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バジルの摘芯
バジルを長く元気に育てるための大切なひと手間です。摘芯をすることで、株がこんもり茂り、収穫量もアップします。
摘芯とは?

元気に伸びたバジル。先端がぐんぐん伸びてきたら摘芯のタイミングです。
「摘芯(てきしん)」とは、植物の茎の先端をカットすることをいいます。
植物には「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質があり、先端の芽を優先して成長させようとします。
そのため、先端を切ってあげることで脇芽(わきめ)が育ちやすくなります。
脇芽が成長することで、1本だった茎が2本、4本と増え、株全体がこんもりと育ちます。
摘芯のタイミング
摘芯を行うタイミングは次のどちらかの時期です。
- 花芽(はなめ)がついた時
- 草丈が20cm以上になったころ
切る位置

下から数えて2~3節目の少し上でカットします。
この作業をすると、切ったすぐ下の節から2本の脇芽が伸びてきます。
ここからまた葉を収穫できるようになります。
切った茎を苗にしてバジルを増やす方法
摘芯した茎は、水につけて根っこを出させる「水挿し」をして増やすことができます。
バジルの挿し木のコツ(6月に挿すのがおすすめ)
6月は湿度と気温が高く、発根しやすい時期です。
できれば早めに苗を植えて、親株をぐんぐん成長させておくといいです。
4月中〜5月上旬に植えた株から6月に挿し木すると、収量がぐっと増えます。
ただし、4月上旬はまだ寒い日もあるため、防寒対策をして風に当てすぎないようにしましょう。
① 挿し穂を作る

斜めにカットして上の葉以外は摘みましょう。
② 水に浸けて発根を待つ

下から約3cmほどを水に浸けて、直射日光の当たらない半日陰に置きます。

数日~1週間ほどで根っこが出てきます。
③ 根が出たら植え替え

根っこが伸びたら、プランターに植え替えます。

穴をあけて、根っこが隠れるくらいに土をかぶせ、たっぷり水をあげましょう。

数分後にはしおれてしまいました。どうやら葉っぱが多すぎたようです。そこで、葉を減らして日陰で様子を見ました。はじめはしおれても、時間がたつにつれて元気を取り戻すことがあります。
挿し穂をそのまま土に挿してみた(土挿し)
同じ日に、もう一本の挿し穂をそのまま土に挿す「土挿し」にも挑戦してみました。
土挿しのコツ
挿し穂は、土に挿す前に1〜2時間ほど水に浸けておくのがおすすめです。
あらかじめ水を吸わせておくことで、水切れしにくくなります。コップや容器に水を入れ、切った穂を浸しておきましょう。
挿し木に使う土は、無肥料のものが理想です。
培養土でも根づくことはありますが、「挿し芽・種まきの土」など、肥料が入っていないタイプを使うと成功しやすくなります。
挿す前に、あらかじめ土を湿らせておくのもポイント。
挿したあとに水をかけると、穂がぐらついてしまうためです。
葉っぱは2〜3枚だけ残し、大きな葉はカットしておくと発根しやすくなります。
そして、根が出るまでは弱い状態なので、直射日光の当たらない場所に置いて管理しましょう。
① 挿し穂を作る

挿し穂を作ります。
② 挿し穂をそのまま挿してみた

同じ日(8/8)に、挿し穂をそのまま挿してみました。手前のしおれたバジルは見事に回復。

挿し木3日後。

挿し木4日後。土挿しのほうは残念ながら根づきませんでした。次回は、土に挿す前に1〜2時間ほど水に浸けておくこと、そして6月の湿度が高い時期に挿すことを意識して、もう一度挑戦してみたいと思います。
切った茎を苗にしたバジルのその後

挿し木18日後。ぐんぐん成長しています。右が親株です。
これが伸びてきたら、摘芯してさらに株を増やすか、種をとるか選べます。
バジルは、摘芯をすることで長く収穫を楽しめるうえ、切った茎から新しい苗を作ることもできます。ちょっとした工夫で「一株から何倍も楽しめる」植物です。ぜひおうちでも試してみてください😌
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