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「野菜の鑑定人は虫たちだった」菌ちゃん先生から教わった、循環する命の話

菌ちゃん先生のセミナーレポ

こんにちは、あゆです。
「あゆのASD日記」から「凸凹のまにまに」にブログ名を変更しました!
これからも自分らしく、日々の気づきを綴っていこうと思います。

少し前のことになりますが、令和7年の夏に「菌ちゃん先生」こと吉田俊道氏の土づくりセミナーに参加してきました。
演題は『土の元気、野菜の元気、人の元気 〜有機農業が人と社会を変える』です。

夫が「仕事だからいけないけど、送り迎えはするよ」と言ってくれたので、迷った末に(笑)思い切って参加してきました。その学びをシェアしますね。

もくじ

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はじめに:菌ちゃん先生が最も大切にしていること

セミナーの中で先生が強調されていたのは、次の2点です。

  • 「畑の土が十分なミネラルを含んでいること」
  • 「土の中の微生物をいっぱいにすること」

この2つが揃うことで、野菜の代謝がスムーズになり、人間にとっても最高の栄養源となる「生命力あふれる野菜」が育つのだそうです。

1. なぜ「無農薬」で病害虫が減るのか?

虫が食べられない野菜と虫が好む野菜

従来の農業では「虫=敵」とみなされますが、菌ちゃん農法では虫を「弱った生命を自然に帰すお掃除屋さん(分解者)」と定義します。

  • 虫が食べられない野菜: 健康に育った野菜は、ビタミンCやポリフェノール(抗酸化成分)などの高分子な成分を豊富に含みます。虫はこれらを消化するシステムを持っていないため、健康な野菜には寄り付きません。
  • 虫が好む野菜: 土が「腐敗」していたり窒素過多だったりすると、土や野菜の中にアミノ酸やアンモニア、エチレンガスが溜まります。虫はこれら「低分子の未熟な成分」の匂いを嗅ぎつけ、分解するために集まってきます。

結論

虫が来るのは「その野菜が不健康(腐敗傾向)」であるというサイン。農薬で解決するのではなく、土を「発酵」状態へ導くことが本質的な解決策です。

2. 「無施肥(肥料なし)」で育つ驚きの仕組み

古い落ち葉

肥料を入れずに野菜が大きく育つ鍵は、「糸状菌(主にキノコ菌)」と「窒素固定細菌」の共生ネットワークにあります。

  • 山のサイクルを再現: 森の木々が肥料なしで育つのは、土の中の菌が空気中の窒素を取り込み、植物に受け渡しているからです。
  • 菌のエネルギー源: 古い落ち葉、小枝、木チップ、竹チップ、もみ殻、綿100%の古着や麻袋などを糸状菌に与えます。これら植物性の有機物は、元々地中の深い場所から吸い上げたミネラルを豊富に含んでいます。これらを畑に返すことは、失われたミネラルを補給し、循環させることでもあります。
  • 窒素の自給自足: 糸状菌がこれらの資材を分解してエネルギーを得ると、そこに「窒素固定細菌」が寄り添い、空気中の窒素を肥料成分に変えて供給してくれます。

3. 「発酵」する土 vs 「腐敗」する土

土の状態を見分ける指標を知り、常に「発酵」側へメンテナンスすることが重要です。

指標 発酵(理想の状態) 腐敗(改善が必要)
土の構造 団粒構造(フカフカで空気がある) 単粒構造(ガチガチで空気不足)
生えている草 ハコベ、ナズナ、ホトケノザ、ミミナグサ スギナ、スズメノカタビラ
生き物 シマミミズ、モグラの道が少なく深い フトミミズ、モグラの道が浅く多い
根の状態 白い細根がいっぱい伸びている 発根少なく、黄色味がかる
虫の様子 ファイトケミカル豊富で虫が食べにくい 青虫、アブラムシ、ダニ、ナメクジ等が発生

腐敗を招くNG行動(注意点)

  • 1. 空気の確保: 空気が少ないと腐敗します。有機物を入れるときは浅く耕し、団粒構造を作ることを意識します。
  • 2. 入れ方に注意: チッソ分が多いもの(生ごみ、油粕、魚粉等)は腐敗しやすい!細かくして表面積を増やすか、先に発酵させてから混ぜるのがコツ。
  • 3. 適温を保つ: 土が熱すぎても(40℃以上)、寒すぎても(5℃以下)分解がうまく進みません。

4. メッセージ:野菜の元気は人の元気

野菜が作る「ファイトケミカル(抗酸化成分)」は、植物が自分を守るための武器ですが、人間にとっては老化や病気を防ぐ大切な栄養素です。

  • 「虫も病原菌も草も大切な鑑定人。彼らの声を聞き、腐敗させない土づくりをすることで、社会も人も健康に変えていくことができます。」

菌ちゃん先生のお話を聞いて、土も人間も「何を食べて、どう循環させるか」がすべて繋がっているんだなと深く実感しました。

実はブログを書きながら振り返ることで、当時は気づけなかった大切なことに、今ようやく気づくことができました。あの時、迷ったけれど思い切ってセミナーに行って、本当によかったなと思っています。

まずは我が家の小さなプランターから、腐敗させない土づくり、はじめてみます。読んでくださった皆さんの毎日にも、小さな元気が届きますように。