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二十日大根は20日で育つのか?【結果、収穫まで141日かかった話】

二十日大根は20日で育つのか?
考える女性

はつか大根を育てたい人「はつか大根を育てたいけど、初心者でも種から育てられるのかな? プランター用の土は準備したけど、“二十日大根”という名前の通り、短期間で収穫できるの?」

こういった疑問に答えます。

もくじ

【1】はつか大根の育て方

この記事を書いている私は、生ごみを使ったプランター栽培初心者です。

これまでに、生ごみを発酵させて発酵資材を作り、それを使ったプランター用土作りまでを完了しました。そして、いよいよ次は種まきに挑戦です!
» 参考:【とても簡単】小型の密封容器を使ったEM生ごみ発酵資材作りの方法
» 参考:【初心者向け】生ごみ発酵資材を使ったプランター用土作りの方法

初心者向けの野菜として「はつか大根」が育てやすいと聞き、2024年11月14日に種まきをしました。秋栽培としては少し遅めの時期でしたが、思い切って挑戦してみました。

結果を先に言うと、収穫までに141日かかりました。寒い冬の間は休眠しているのか、ほとんど成長が止まっているようで、かなり時間がかかりました。やはり、種まきの適期を守ることは大切ですね。

なお、この記事は私の失敗談も含めた記録です。ぜひ、反面教師として参考にしてみてください。

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【1】はつか大根の育て方

はつか大根

はつか大根は株が小さく、さほど土の深さも必要ないため、プランターなどで気軽に栽培ができます。名前の通り「20日で収穫」とはいきませんが、収穫までの期間が短く、初心者にもおすすめです。

種選び

はつか大根の種

はつか大根にはいろいろな品種がありますが、どの品種でも育て方はあまり変わりません。

野口のタネ

タネは、固定種のタネを多く取り扱っている「野口のタネ」で購入しました。店内には、昔ながらの風情と不思議な魅力が漂っており、訪れるだけでもワクワクするような素敵な空間でした。
» 参考:タネが危ない【手塚治虫の「生命の尊厳と地球環境の持続」を引き継ぐ】

栽培時期

栽培時期

種まきから1~2ヵ月程度で収穫できるのが魅力の野菜です
種まきの時期さえ守れば、どの品種を選んでも問題ありません。

春栽培と秋栽培がありますが、比較的害虫の被害が少ない秋栽培が初心者にはおすすめです。種をまく時期は、9月~10月頃が最適です。

用意するもの

種まき

前回、【初心者向け】生ごみ発酵資材を使ったプランター用土作りの方法で土の準備を終えました。

支柱や指で1㎝ほどの深さに溝をつけます。

支柱や指で1㎝ほどの深さに溝をつけます。約10~15㎝間隔で2列に溝をつけます。

ー>割りばしを使って溝をつけました。

種を1㎝間隔で1粒ずつ「筋まき」します。

種を1㎝間隔で1粒ずつ「筋まき」します。

ー>成長したら間引きをするので、だいたいで大丈夫です。

新たな土を2㎝ほどかぶせます。

新たな土を2㎝ほどかぶせ、種が動かないように軽く押さえてください。

種まき後は、防虫ネットをかぶせて管理すると良いでしょう。害虫や害鳥だけでなく直射日光などからも保護することができます。防虫ネットは害虫予防の為、収穫時期までかぶせて管理するのがおすすめです。

ー>アサガオを育てたあとのプランターも使用してみます。こちらにも生ごみ発酵資材投入済みです。防虫ネットは未使用。

水やり:初期

水やり:初期

芽が出るまでは、種が流れてしまわないようにそっと水やりをしましょう。
本葉が出るまでは水は控えめにします。土の表面が乾いてきたら水をあげる程度でかまいません

種をまいてから2~3日程度で発芽します。

種をまいてから2~3日程度で発芽します。

間引き:1回目

約1週間で双葉が出揃うので、小さい芽や弱い芽を「間引き」ます

約1週間で双葉が出揃うので、小さい芽や弱い芽を「間引き」ます。
指で土を軽く押さえながら、根っこごと1cm間隔(指1本分)になるように抜いていきます

実を大きくするためには、早めに間引きをするのがポイントです。土がよれたり掘れてしまった所は、土を寄せておきましょう。

はつか大根は、双葉が広がった方向と同じ方向に根っこも広がっていきます。そのため、双葉同士がぶつかるように植わっていると、根っこ同士も重なって、栄養を取り合うことになります。

間引きの際は、根が広がる方向を考えながら、双葉が重ならないように間引くとよいでしょう。こうすると根が十分に広がり、お互いに効率よく栄養を吸収できます。

間引いた芽は食べることができます。

間引いた芽や葉は食べることができます。

中耕

途中で土を軽くほぐしてあげます。私は割り箸を使って、両脇と中央を耕しました。

中耕が終わった後は、根元に土を寄せてあげます。これにより、根の乾燥を防ぎ、株を安定させることができます。

間引き:2回目

間引き前

間引き前

間引き後

間引き後

本葉が3~4枚になったら、2~3㎝間隔(指2本分)に間引きましょう。間引き後は土を寄せておきましょう。

1回目も2回目も、間引いた芽や葉は食べることができます。
本葉にはうぶ毛が生えているため、下茹でをするか、塩もみをしてから調理すると食べやすくなります。

ー>1月1日に2回目の間引きを行いました。種まきから49日目になりますが、冬の寒さもあり、成長に少し時間がかかっています。

追肥

追肥

基本的には元肥だけで十分ですが、株に元気がない場合は、2回目の間引き後に追肥をしてもよいでしょう。※ただし、肥料の与えすぎには注意しましょう。

ー>冬で成長がゆっくりなので、EMボカシを8gほど、追肥として土の表面にまきました。ただし、葉物など作物によっては、EMボカシが葉にかかると障害が起きる場合もありますので、注意が必要です。また、土に混ぜ込むと栄養分が一気に供給されてしまうため、作物に直接触れないよう、周辺に軽くまくだけにしておくのがポイントです。

追肥4日後

追肥4日後です。葉が大きくなってきました。

追肥11日後

追肥から11日後、種まきから67日が経ち、葉が大根らしい姿になってきました。

水やり:中期

本葉が出てきて株がしっかりする頃には、たくさんの水分を必要とします。水切れをさせないように注意しましょう。土の表面が完全に乾く前にたっぷり水を与えることがポイントです

水やり:後期

根が大きくなり始めました

1月24日、種まきから72日目。右の一番大きな根の直径は7~8mmほどに成長しました。

葉が茂り、根が大きくなり始めている頃は水を控え気味にします。※水が多いと腐りやすくなってしまうため注意しましょう。土の表面が乾いてきたら、水をあげる程度でかまいません

ー>根が肥大する前に地中から出ると成長が妨げられるため、赤い部分が隠れるように土寄せをして根を覆いましょう。その際、成長点に土がかからないよう注意してください。

根が大きくなり始めました2

2月15日、種まきから94日目。右の一番大きな根の直径は1.5㎝ほどに成長しました。

根が大きくなり始めました3

3月26日、種まきから133日目。右の一番大きな根の直径は2cm弱ほどに成長しました。

冬の間は休眠していたようで、成長には時間がかかっています。その影響か葉が黄色くなってきたため、窒素不足を疑い、EMボカシを追肥として土の表面にまきました。

それでも黄色くなる症状が続いたため、土壌改良の目的でEM活性液とEMパウダーを混ぜた水を与えました。黄色くなった葉はハサミで根元から切り取りました。

害虫予防

秋栽培は害虫被害が比較的少ないですが、害虫を見つけた場合は早めに駆除しましょう。防虫ネットを被せたり、アルミホイルで土を覆うのも有効です。

収穫

とう立ち

4月3日、種まきから141日目。茎が太くなり上に伸びてきたので成長を喜んでいたのですが…、これは花芽が作られた後、花茎が伸びだす「とう立ち」という現象でした。花を咲かせる準備に入ってしまうと、根の肥大が止まり、かたくなって味も落ちてしまいます。

まだ収穫の目安である大きさには届いていなかったのですが、急いで収穫することにしました。

本来は、根の部分が土から露出した直径が2~3㎝くらいになった頃が収穫の目安です。大きくなりすぎると、割れてしまったりスが入ったりなどして味も悪くなってしまいます。

とう立ち2

4月3日、種まきから141日目にようやく収穫しました

収穫

はつか大根は、通常であれば種まきから20日〜1カ月半ほどで収穫できますが、今回は種まきの時期が遅く、寒い冬をまたいだことで、なんと141日もかかってしまいました。

改めて、種まきの適期を守ることの大切さを身をもって実感しました。

なお、はつか大根の収穫自体はとても簡単で、葉の付け根を持ってスッと引き抜くだけ。
今回は収穫が遅れてしまったため、生ではなく煮物にして美味しくいただきました。

次こそはベストなタイミングで収穫できるよう、日々、改善していきます😌