「仕組み」をつくり、上を目指すか。
「私らしさ」を抱えて、下に留まるか。
この問いかけに対して、私は心の中でドキッとしました。そして、この疑問に答える手がかりを見つけるため、私は本書に手を伸ばしました。
この本は、「仕組み化」に関するものであり、読むことで自分の価値観や選択に対する洞察が深まることを期待しています。このブログでは、本書を通して得た気づきや経験をシェアし、私なりの視点から「仕組み」がもたらす変革について考察していきます。
下記に私のハイライトを掲載します。
「なぜミスしたんだ?」と、
”個人”を責めるか。「どうすれば防げたのだろう?」と、
”仕組み”を責めるか。その一瞬の判断だけで、あなたの行く末が決まる。
ー>松下幸之助さんのいう「雨が降っても自分のせい」という自己責任論という考え方が好きです。私は個人を責めることはしませんが、自分のせいにはしてきました。しかし、これからは、さらに「仕組み化」を取り入れていこうと思います。
これは新しい視点で、ミスや誤りが生じた場合、単に個人の責任だけではなく、仕組みに問題がある可能性も考えるというアプローチです。これによって、同じ過ちを繰り返すことを防ぎ、効果的な改善策を見つけ出せるようになるでしょう。
マニュアルをナメないということです。
書いてある通りに、「忠実に実行する人」だけが、マニュアルのすごさに遅れて気づきます。
ー>マニュアルにはただの指示書以上の深い意味が込められています。その価値に気づくのは、時には少し時間がかかることもあります。物事をスムーズに進めるためには、マニュアルが伝えるメッセージに耳を傾け、心から理解することが大切だと思います。
私の場合、年を経てこれに気づきました。年月をかけることで、マニュアルが持つ深い洞察力や知恵により感謝の意を抱くようになりました。物事を進める上での鍵は、ただ単に指示をこなすだけでなく、その裏に潜む本質を理解することにあるのかもしれません。
優秀さとは、その組織に入ることで、いかに適応し、成長するかです。
「仕組み」によって組織に合わせていく能力です。
ー>私が考えるに、優秀さは組織へのフィット感や変化への適応力が重要だと思います。「仕組み」はその組織のDNAのようなものであり、それに柔軟に対応し、同時に自らの成長も促進していくことが真の優秀さの証だと感じます。組織との調和と共進化があることで、個人の力が最大限に発揮されるのかもしれません。
試行錯誤してコツをつかむ。
メンバーに再現性のある方法を伝える。 これらが優秀さです。
ー>知識の共有は初めは抵抗があるかもしれません。個人の得意分野を秘密にしておくことで自分の存在感を保ちたくなることも理解できますが、逆に考えると、他のメンバーが成長することで全体が強くなり、結果的に自分自身もより良い環境で活躍できる可能性があります。
また、共有された知識は新たなアイデアやイノベーションの芽を生み出し、チーム全体のパフォーマンス向上に繋がります。開かれたマインドセットで知識をシェアすることが、優秀なリーダーシップとしての一環と言えるでしょう。
なぜか、「管理職のようなホワイトカラーの仕事が無くなる」「なんでもできる人は淘汰される」と言われています。
そのリスクに怯える必要はまったくないでしょう。
スキルも、ツールも、すぐに覚えて使いこなせる。
そんな人は残ります。いや、そんな人しか残りません。
ー>この状況において、私は『7つの習慣』にある「緊急ではないが重要なこと」に注目しました。この習慣は、緊急でないが重要な仕事やスキルの向上に焦点を当て、持続的な成長を促進します。自分のキャリアやスキルを常に向上させ、変化に適応する力を身につけることで、新しい時代においても有益な存在となることができるでしょう。
「何かを改善しないといけない」
「自分が変わらないといけなくなる」という、正しい恐怖が必要なのです。
それがあるから、人は成長し、変わります。
頑張る方向性がわかると、「努力すれば恐怖から回避できる」というように、正しく現実と向き合うようになります。
そういった「正しい逃げ道」とセットであることが大事です。
ー>過去、正しくない逃げ道に逃げ続け、結局は遠回りしてきました。その経験から気づいたのは、「正しい逃げ道」こそが、最終的には成長への近道であるということです。今後は、「正しい逃げ道」に向かって進み、効果的な変化を遂げるために、前向きな努力と自己変革のプロセスを大切にしていきます。
「あの人ができた。だったら、自分もできるはず」
そう考えられるかどうかです。「とりあえずやってみる。まずはできる人から学ぼう」
そういうシンプルな素直さが人を成長させます。
ー>友人にルービックキューブができるかと聞かれたことがあります。私は「今はできないけど、ネットでやり方を覚えて昔はできたよ」と伝えたら、友人もできるようになりました。「あなたができるなら、自分もできると思った」といっていました。この経験から、他の人が成し遂げたことは、自分にも可能性があると感じることが重要だと思いました。
個人の力で、行けるとこまで行ける。
でも、やがて頭打ちになる。
その事実に、人の上に立つ人は、いち早く気づき、手を打つべきなのです。
ー>私はASD(自閉スペクトラム症)なので、コミュニティが得意でないのですが、これからはコミュニティの時代なのを痛感しています。一人でできることには限界があります。
しかし、コミュニティの中でお互いに支え合い、異なる視点やスキルを共有することで、一人では得られない成果や可能性が広がります。私もこれからは、自らの強みをコミュニティに還元し、その中で新たな力を得て成長していきたいと思っています。
「進行感」というのは、人間同士の「自然な状態」では発生しません。
社会を形成していき、組織が前進する中で生じるものです。
そして、組織のエネルギーの源は、この進行感しかないのです。
ー>仕組みを活用して進行感を醸成することが重要です。個々の力だけでなく、組織全体が円滑に動くためには、効果的な仕組みが不可欠です。進行感を育む仕組みが整えば、組織のエネルギーも一段と高まり、前向きな変革や成長が生まれることでしょう。私たちがその仕組みを築く手助けをし、共に歩む楽しさを共有できることを願っています。
友達関係をキッパリとやめて、「一緒に仕事をする人」になる。
1人が責任者になり、もう1人が部下になるべきなのです。
ー>補足します。
上記は、友人と2人で会社を起こす場合の話です。
これからの時代では、組織が従来のピラミッド型から、横のつながりを重視する傾向が強まっています。この横のつながりにもリーダーシップが不可欠です。お互いの強みを最大限に生かし、明確な役割分担を図ることで、円滑な仕事の進行が期待できます。
モチベーションは、会社や上司が与えるものではなく、プレーヤーの人たちに自主的に発生するものであり、そういう環境をつくるのが大事なのです。
そのために、成長を感じることができる環境を「仕組み」によってつくる。 人の上に立ち続ける人の役目は、まさにそれです。
というわけで、今回は以上です。
読んでいただきまして、ありがとうございます😌