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生ごみ漬物ってどう使う? ←炭もプラスして土づくりに挑戦してみた

土の入ったプランター
考える女性

生ごみ漬物で家庭菜園を始めたい人「生ごみ漬物はできたけど、そのあとの使い方がわからない…。どうやって土に混ぜればいいの?家庭菜園の始め方を、初心者にもわかりやすく教えて欲しいなぁ。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • 生ごみ漬物を使った土づくり
  • 炭は土をもっと元気にする“頼もしい味方”

この記事を書いている私は、生ごみ漬物を使った土づくりは今回で2回目です。
前回の経験を活かしつつ、今回は少し工夫してみることにしました。

具体的には、「前回使った土:腐植土(菜の花の周りの土)=1:2」
という配合に加え、炭もプラスして、プランター用の土づくりに挑戦します。

本来、生ごみ漬物を使った土づくりの基本は、「前回使った土に、少量の腐葉土を混ぜる」という方法です。

ですが今回は、プランターを1つから3つに増やすため、義実家から腐植土を分けてもらいました。そのため、この割合でやってみることにしました。

腐植土が多めなので、生ごみ漬物は少なめにした方がよさそうですが、今回は通常通り、土の量の1/3程度を目安に混ぜて土づくりを行います。追肥は控えるか、最小限にとどめる予定ですが、様子を見ながら手探りで進めていこうと思います。

この記事では、「生ごみ漬物はできたけど、そのあとの土づくりがわからない…」という方に向けて、わかりやすく手順をご紹介します。

それでは、本文へどうぞ(`・ω・´)ゞ

生ごみ漬物を作る方法については、下記の記事をご覧ください。
» 【とても簡単】小型の密封容器を使ったEM生ごみ発酵資材作りの方法

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生ごみ漬物を使った土づくり

生ごみ発酵資材を使った土づくり

「生ごみ漬物」を使った家庭菜園用の土づくり方法をご紹介します。

準備するもの

  • ①プランター(必ず排水できるプランターを選んでください)
  • 生ごみ漬物 ※土の量の1/3程度
  • EM・1またはEM活性液
  • ④前回使った土
  • 腐葉土 少量(葉っぱや樹皮などが腐蝕して作られた「自然の堆肥」)
  • 鉢底石または水切りネット
  • EMセラミックス(65型プランターで小さじ1程度)
  • ⑧ジョウロ
  • トロ舟(左官トレイ)など
  • ⑩新聞紙
  • ⑪ひも
  • ⑫ビニールシート(プランターの口を覆える大きさ)
  • 移植ゴテ
  • ⑭炭 ※土壌の状態(酸性・アルカリ性など)によって使用量を加減して下さい

手順(作業時間:約1時間)

生ごみ漬物を使った土づくりの具体的な手順を、わかりやすく順番にご紹介します。

  • 手順①:プランターの底に水切りネットと鉢底石を敷く
  • 手順②:土を混ぜる
  • 手順③:混ぜた土をプランターへ入れる
  • 手順④:EM活性液をかける
  • 手順⑤:新聞紙とビニールシートで覆う
  • 手順⑥:2週間後、土を混ぜる
  • 手順⑦:さらに2週間寝かせる

手順①:プランターの底に水切りネットと鉢底石を敷く

水切りネット

プランターの底に水切りネットを敷きます。

鉢底石

水切りネットの上に鉢底石を敷きます。

鉢底石のポイント

量の目安 プランター底に2〜3cm程度。それ以上入れると、土の量が足りなくなってしまう。
粒の大きさ 中粒がおすすめ。小さすぎると土が流れ、大きすぎると通気性が悪化。
鉢底ネット 園芸ネット/ストッキング/水切りネット/網戸の切れ端など。排水を妨げない程度の細かさがベスト。これで土が流れにくくなります。
敷き方 スノコの上にネット → 鉢底石 → 土の順に重ねる。

手順②:土を混ぜる

トロ舟

今回は、生ごみ漬物は土の量の1/3程度、
「前回使った土1:腐植土(菜の花の脇の土)2」の割合で混ぜてみました。

腐植土の割合が多いため、栄養過多になる可能性もあります。そのため、追肥は控えめにする予定です。

トロ舟にEMセラミックスと炭を入れる

さらに、EMセラミックスと炭を加えた後、水で10倍に薄めたEM活性液をかけて軽く湿らせ、粉じんが舞わないようにしてから、しっかりと混ぜ合わせました。

65型プランター3個分に対して、140gの炭を加えました。炭は、適度な大きさに砕いてから混ぜています。

※炭の量の目安は、土全体の5〜10%程度です。植物の種類や土の状態に合わせて調整してください。

なお、プランター3個分の土を作るために、トロ舟(20L)を使って2回に分けて土づくりを行いました。

炭を入れるメリット

・ 虫が住みにくく、害虫対策に◎
・ 保水性・通気性・排水性UP → 根腐れ予防
・ 微生物のすみかになる
・ 土が中性〜アルカリ性寄りになりやすいので、酸性を嫌う野菜におすすめ
・ 肥料をゆっくり放出し保持力UP

手順③:混ぜた土をプランターへ入れる

混ぜた土をプランターへ入れます

混ぜた土をプランターへ入れます。65型プランターを使用。

手順④:EM活性液をかける

水で10倍に薄めたEM・1またはEM活性液を、表面全体が湿るくらいにかけます

水で10倍に薄めたEM・1またはEM活性液を、表面全体が湿るくらいにかけます。

EM活性液の作り方に関しては、「【超初心者向け】EMとは?【種類・比較・EM活性液の作り方を簡単に解説】」をどうぞ。

手順⑤:新聞紙とビニールシートで覆う

新聞紙を被せ、ビニールシートで覆う

新聞紙を被せ、ビニールシートで覆い、風で飛ばないようにひもで縛ります。

なるべく雨のあたらない日陰で2週間ほど寝かせます。

手順⑥:2週間後、土を混ぜる

2週間後の様子

2週間後、被せていたビニールシートと新聞紙を外し、分解を促すために土をよく混ぜます。このとき、プランターの底に敷いた鉢底石やネットを動かさないよう注意してください。

実は2週間前、水を土全体がしっかり湿るくらいたっぷりとかけてしまったため、新聞紙がびしょびしょに…。翌日あわてて新聞紙を新しいものに取り替えたのですが、そのとき目に飛び込んできたのが、プランター一面に広がる真っ白な菌糸。思わずのけぞるほど驚きました。

でもご安心を。この白い菌糸は、分解が順調に進んでいるサインで、数日で自然と消えていきます。

ちなみに、写真は2週間後の土のようす。
土の表面に小さな芽がいくつか出ていて、「これはもしや鷹の爪…?」と思ったのですが、そういえば生ごみ漬物を作るときに鷹の爪の種も一緒に入れていたのでした。

今回は鷹の爪を育てる予定ではないため、芽はそのまま土に混ぜ込みました。もし鷹の爪でなければ、何の芽なのかは不明です。

手順⑦:さらに2週間寝かせる

再び⑤のようにして、さらに2週間寝かせます(新聞紙を新しくする必要はありません)。

完成です!お疲れ様でした。

土の完成

生ごみの形がなくなっていたら完成です。種まきや植え付けを始めましょう。(卵の殻などは残りますが問題ありません)

土がどんどん良くなる!

収穫が終わったら、手順①~手順⑦の作業を行うことで、続けて栽培できます。※使い終わった土へ生ごみ漬物とEMセラミックスと少量の腐葉土を混ぜることで、土の再利用ができます。

EMと有機物の投入により、土の状態が良くなり、連作栽培も可能になります。繰り返すほど、土が良くなるのがEM栽培の特徴です!

炭は土をもっと元気にする“頼もしい味方”

炭

炭は土をもっと元気にする頼もしい存在です。
pHの調整、通気性の向上、微生物のすみかづくり、においの軽減、肥料の保持力アップなど、うれしい効果がたくさん。うまく取り入れることで、土は健やかに、植物もいきいきと育ちます。

炭を入れると、こんなにイイことが!

土づくりに炭を入れると、実はたくさんのうれしい効果があります。

土壌のpHを調整 酸性に傾きがちな土を、中性〜アルカリ性寄りに。
通気性・排水性がアップ 炭の多孔質な構造(細かい穴がたくさんある)が保水性・通気性・排水性をアップさせ、根腐れ予防に。
微生物のすみかになる 炭の中は、善玉菌をはじめとする微生物たちが住みやすいおうちになります。
においを吸収してくれる 生ごみ漬物のにおいも、炭がやさしく吸着して軽減してくれます。
保肥性が高まる 炭が肥料の成分をキャッチして、ゆっくりと土に放出します。

炭の使い方とポイント

炭を使うことで、土壌改良・微生物の活性化・におい軽減など、多くのメリットがあります。ここでは、使用する炭の種類や量の目安についてご紹介します。

使用する炭 木炭、竹炭、くん炭(もみ殻炭)など
量の目安 土全体の5〜10% ※65型のプランター3個分で約200g程度が目安
粒の大きさ 適度な大きさに砕いて使用(ハンマーなどでトントン)

今回は、65型のプランター3個分の土に140gの炭を加えました。

炭は年に1回混ぜる程度でOK

一度混ぜた炭は、長期間にわたって効果が持続します。2年目以降は、メンテナンスとして軽く補充する程度で十分です。

年数 炭の割合(全体の土に対して)
1年目 5〜10%(しっかり投入)
2年目以降 1〜3%(補充/メンテナンス)

初年度にしっかり炭を混ぜておけば、その効果は2〜3年以上持続するとされています。

2年目以降は、年に一度、土全体の1〜3%ほどを目安に補充すれば、炭の効果を安定して保ちやすくなります。植物や土の状態をよく観察しながら、炭の量やタイミングを調整していくのが理想的です。

というわけで、以上となります。
土づくりは、小さな工夫の積み重ねです。炭やネット、配合のバランスを工夫しながら、植物たちにとって心地よい「おうち」を作ってあげましょう😌